若野 達也(わかの たつや)
【プロフィール】
奈良県内において2004年「グループホーム古都の家学園前」設立。その後、グループホームに若年認知症の男性患者が入所。「社会貢献したい」と働く意欲はあるものの、グループホーム内には家事労働や内職的な仕事しかなかった。社会で進行性の病を抱える患者の就労は厳しい。「周りのサポートさえあればまだまだ働けるし、人の役に立ちたい、という気持ちは当たり前のこと」と、2009年4月、奈良市の中登美団地ショッピングセンターに若年認知症サポートセンター「絆(きずな)や」を設立した。64歳以下で発症する若年性認知症。認知症は高齢者の病気と誤解されがちだが、患者には働き盛りの人も多い。「社会参加したい」「自分の能力を生かしたい」という意識が強い人が働く場所にすると同時に、若年認知症家族会とも手を組み家族を支え、支援者の養成、制度改革など、更なる充実を目指す。 |